【続】アーモンド~キミとの未来~

けらけらと呑気に笑う
秋斗とは真反対だな、と千咲はなんとなく思った

学科は違うもののこの日を境に大学内でよく四人でいることが多くなった
お昼休みが終わるとそれぞれの講義へと戻ってゆく

「じゃあ、あとでね創汰」

「ああ」

そう言いつつ先に瑠花とデザイナー科へと戻る
二人のやり取りを見た八尋はじーっと創汰を見る

その視線を感じて「なんだよ」と言う

「いやー?千咲ちゃんて可愛いなぁて。デザイナー科だけじゃなく写真科でも可愛いって人気らしいぜ」

「へぇ」

特に気にする様子もなく返事をする

「創汰、お前さ…」

「あ?」

何かを言いたそうにする八尋
瑠花もそうだが二人の雰囲気は周りが見ても"ただの幼なじみ"に見えないとばかりだ

遠回しに言うのは嫌いな八尋はズバッと言う

「お前、千咲ちゃんのこと好きだろ」

「……だからなんだよ」

「少しくらい動揺しろよー。当たり前みたいら答えしやがってー」

少し間を空けながらも千咲へ好意があることを言われても一切動揺することなくあっさり認めた
その反応に「面白くないなー」と言う

「好きじゃないなら今さら大学まで一緒に行動なんかしねぇよ」

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