【続】アーモンド~キミとの未来~
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次の日千咲は課題に使うスケッチブックを買いに街に出ていた
ちょうど使い切り新しく買い換えようと思っていた
天気も良くてポカポカ陽気だ
近くのお店でスケッチブックを買ったあとプラプラと歩くことにした
「お天気いいなぁ…」
(このまま公園行こっかな…)
千咲はそのまま公園に行くことにした
よく小さいときから創汰と咲良と来ていた
近くのベンチに座り先程買ったノートにスケッチをし始めた
「………」
サラサラと描き進めている
昔から一度描き始めると周りが見えなくなる
それから30分ほどずっと描いており集中していた
(……ん?)
「あれは…ちぃ?」
そのときたまたま通り掛かったのは創汰だ
カメラをぶら下げていた
大学で近いうちにミニコンテストがありそのための写真を撮りに来ていた
「相変わらずの集中力だなアイツ」
人の目など気にせずに描いている
その姿にカメラを向ける
カメラレンズのズームを調整しながら千咲の横顔を見つめる
「……」
だがなかなかシャッターが押せない
見つめる…というより見とれていた
小さい時からずっと兄妹のように育ってきた
そして小さい時からずっと想い続けている幼なじみ