【続】アーモンド~キミとの未来~
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―――必ずキミを迎えいくね…
「ん…」
夢の中で聞き覚えのある声とチュンチュンと小鳥の鳴き声とカーテンから零れる朝日の眩しさに千咲は目を覚ます
ケータイで時間をチェックをすると7時前だ
「…………」
まだ頭がぼーっとしてるのかなかなか目が覚めないときだった
「千咲ー!今日からまた学校でしょー?起きなさーい!」
「はーい…」
下から咲良の声が飛んでくる
なんとなくデジャブを感じながらも体を起こして着替え身支度をする
千咲は現在大学二年生
この春から二年生になったのだ
家から近い桜ヶ丘大学に通っている
「あれからもう三年かぁ…」
なんて、思いに更けながら呟く
チラッと机に目をやると下に伏せてある写真立てを見る
千咲は"あの日"から写真を伏せるようになった
「ま、考えても仕方ないよね」
よし、と気持ちを切り替えてリビングへ降りると朝食の準備が出来ていた
そして咲良に挨拶する
「おはようお姉ちゃん」
「おはよ、千咲」
咲良はふと千咲を見るてクスッと微笑む
「ん?なに?」
「んー、髪ずいぶん伸びたわよね」
「まあ、ずっと伸ばしてるからね」
高校時代より身長も髪も伸びた千咲
大学生になり二十歳になるのも近いため雰囲気的にも大人に近付いていた