【続】アーモンド~キミとの未来~

そんな千咲は大学に入ってから変わった気がしていた
高校生の時より少し背が伸びて髪も伸びて大人っぽくなった

雰囲気が前とは違っていた

「……やっぱりあの人のおかげなのかな」

ぽそり、と呟く
創汰は千咲が秋斗と出会ってからいろいろ変わっていきどんどん綺麗になっていくのを気付いていた

だけど、そんな秋斗は卒業してからパタリと連絡が途絶えてしまう

千咲はしばらくの間落ち込んでいた

「そろそろ声掛けてやるか…」

そんな千咲を見守ることにした
くすっと小さく笑ったあとシャッターを切り声を掛ける

「ちぃ」

「創汰!……びっくりしたぁ」

「相変わらずの集中力だな」

「あははっ…」

苦笑いをする千咲
そっと隣に座りなにを描いてたかを聞く

「で、なに描いてたんだ?」

「公園の風景だよ」

そう言って描いたものを見せる

「相変わらず絵上手いな。オレこんなに上手く描けないよ」

「ふふっ、創汰は写真撮るの上手だから私はそっちのほうが羨ましいけどなぁ」

「親父の影響だからな」

「そうだったね。今回はなに撮ってるの?」

「写真科でミニコンテストがあってその題材のやつ撮ってんだよ」

千咲はふと、近々写真科でそういうのがあることを思い出した

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