【続】アーモンド~キミとの未来~

「じゃあいろいろ撮って回ってるの?」

「まあな。でもまだ撮り始めたばかりだからな」

「そっかぁ」

その時タイミング良く創汰の着信が鳴る

「あ、オレのケータイ…」

悪い、と断りをいれてディスプレイ画面を見ると愛未の名前が表示されていた

メッセージでのやり取りはしているが創汰にとっては珍しい人からの電話だ

(高坂から電話って珍しいな)

兎にも角にも急用の用事かもしれないと思い電話に出る

「はい?」

『あ、宇佐美くん久しぶり!』

『おう、どした?』

千咲は誰からの電話か想像つかず頭にハテナマークが付いている

『さっきから千咲に電話してんだけどでないのよー。今日一緒にランチ行こうかと思ってて』

「なるほどな。じゃあちょっと待ってろ」

愛未の用事は千咲をランチに誘うことだった
だが、千咲はずっとデッサンに気を取られており気付いておらず創汰に電話をしてきたのだ

愛未の言葉に納得し、千咲に自分のケータイを渡す

「ちぃ、電話」

「私?誰から?」

「とりあえず出ろよ」

「……?うん」

もしもし、と出ると「千咲ー!」と愛未の声が思い切り飛んでくる

「わわっ…!その声、愛未!?」

『ふふっ、そうだよ』

< 41 / 58 >

この作品をシェア

pagetop