【続】アーモンド~キミとの未来~
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その頃場所は宮城県仙台市のとある病院の一室
そこには体を起こして夕日を眺めている一人の女性がいた
少し窓が空いておりそこから風が入って腰まである茶色く長いを靡かせている
そのとき、病室の扉がノックされて「はい」と返事をする
「今日体調どう?」
入ってきたのは千咲たちと変わらない年齢の青年だ
その青年を見た女性は嬉しそうにする
そして微笑みながら答える
「今日は調子がいいのよ」
「良かった」
その青年は近くにあったイスに座りその女性と話し始める
「毎回病院に来なくても大丈夫よ?学校やバイトだって忙しいんじゃないの?」
「そんなことないよ。兄さんあとから来るから先に姉さんの顔を見たくてさ」
その青年は女性を"姉さん"と呼んだ
二人が姉弟だと分かる一面だ
「ふふっ、ありがとね秋斗」
……そう
その女性が会話していた相手とは今まで千咲たちと連絡を途絶えていた秋斗だった
現在秋斗は仙台に居る
なぜ彼がいまここにいるのがどうして千咲たちと連絡を取らないのか
そしていま秋斗の過去と現在の物語が語られようとしていた
※ここから秋斗の過去などが描かれます