【続】アーモンド~キミとの未来~

「姉さん、寒くない?窓開けてるけど」

「少しくらい大丈夫よ。たまには外の空気だって吸いたいわ」

「そうだよな」

叶実はずっと闘病生活を送っている
そんな彼女を兄である翔也はずっと付き添って看病をしている

そしてなぜ仙台なのかと言うと叶実と翔也は仙台生まれで入院生活を送るなら生まれた場所がいいと思い叶実のガンが発覚してからずっとといる

「アキ、悪いんだけど今日夜、店のほう手伝ってくれ」

「ん、あぁ。大丈夫だよ……っと電話だからちょっと出てくる」

「ああ」

そう言うと秋斗は席を外す
叶実たちが仙台に来ても両親が東京にいるのはまだ高校生だった秋斗の面倒を見るためだ

その代わりに翔也が叶実に付き添う形になった

だから秋斗には高校卒業してからどうするかは彼自身に任せていた

「それにしても秋斗こっちに来てから変わった?」

秋斗が席を外している間に二人で話す

「……まあ、心のどっかで色々あるんだろうけどな」

「私のせいよね…。あの子を縛ってるの」

「お前のせいじゃねえよ」

「そう、かしら?」

翔也は一息付いたあと近くの椅子に座り優しく言う
いくら血の繋がりがないとはいえ二人にとって秋斗はほんとの弟のように慕っている


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