【続】アーモンド~キミとの未来~
「あまり自分を責めないでくれ。アキはアキの考えとかがあるんだろう」
「そうよね…」
叶実は自分がずっと入院しているせいで自分のやりたいことが出来ずにいると思っていた
こっちに来てくれた嬉しさと申し訳なさがあった
いくら血の繋がりなくて歳が離れていたとはいえずっと離れて暮らしていた
だが秋斗は夏休みは長期休暇のときに毎回会いに来ていた
「…………」
そんな会話を電話終わったあとにドア越しで聞いていた秋斗
彼も叶実が自分がこんなだから苦しめているんじゃないかとなんとなく気づいていた
だけど秋斗自身も千咲たちと連絡を取らなくなったときに自分を責めた
"友だちより家族を選んだ"と……
(オレもバカだな。みんなごめん…)
卒業したときにみんなで撮った写真を見ながら心の中で謝る
いつまでもここにいるわけにはいかないため何も聞かなかったフリして再び病室にはいる
「電話終わったけど何話してたの?」
「秋斗がずいぶん大きくなったなって話よ」
「オレよりデカくなったんじゃね?」
「なんだよそれー。オレもう成長期終わったって」
お互いなにも無かったかのように会話をする
そしてしばらくしてから秋斗と翔也は病室をあとにした