【続】アーモンド~キミとの未来~
二人が病院を出たときは夕方を回っていた
翔也はいま知り合いのBARで夜働いており、たまに秋斗も手伝いをしている
秋斗は近くの大学に通いながらレストランでバイトをしている
「翔兄これから店?」
「まあな。お前あとから来るだろ?」
「ああ、行く」
二人は近くでアパートを借りて暮らしていて叶実の入院費や生活費はお互い働いて補っている
だから日中は叶実の病室へ行き相手をしている
そして二人はそのままBARに行き時間いっぱいまで働いたのであった
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その翌日、秋斗は大学へ向かって歩いていたときに声を掛けられる
「秋斗ー!おはよー」
「あ、おはよ」
秋斗に声を掛けてきたのは白井 早瀬(しらい はやせ)
秋斗が大学に通い初めてから出来た友人だ
学科も同じで気が合うのだ
「お前今日出番?」
「ああ。早瀬と同じだった気するけど」
「あ、そっか」
二人はバイト先も同じだ
バイト歴は早瀬のほうが上だが、覚えの早い秋斗に感心していた
それからというものシフトが同じときは一緒に行くほどの仲だ
「そいや、課題やってきたか?」
「一応な」
「大学入るとほんと色々難しいし将来とか考えないとな」