【続】アーモンド~キミとの未来~

「よっ、おはよ」

「おはよ、創汰」

挨拶を返すと少し微笑む
高校の時より表情が柔らかくなっていた

感情表現が苦手というより元々クールな性格なため人前であまり表情を崩すということはない

千咲や愛未など知り合い以外の前では

「今日からまた課題増えるんだろうな」

「二年になると忙しくなるねぇ」

なんて他愛のない会話をしていると最寄り駅に到着する

大学までは駅から15分ほどで着く
電車から降りると次々と生徒たちが校内へ入っていく

「ね、見て創汰!桜だよ!」

「お、そうだな」

そよ風が吹くとはらはらと桜の花びらが落ちてくる
すると校内アナウンスが流れる

『在校生の皆さんおはようございます。新入生の皆さんはこれより入学式を行いますので大聖堂へお集まりください』

今日は入学式だ
入学式は大学内にある大聖堂という大きいホールで行われる

ただし学科別に座るためは二人はここで別々に行かなきゃならないのだ

「あー、入学式か。学科別に座らなきゃならないんだよな」

「まあ、今日は在校生もお昼までだもんねー」

「そうだな。とりあえず学科終わったら連絡するからな」

「ん、分かった」

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