【続】アーモンド~キミとの未来~

ヴゥーヴゥー…

するとメッセージの通知が鳴る
それは創汰からだ

"そっち終わった?校門前で待ってるから"

と書いていた

「うさくんから?」

「うん。待ってるって」

「あんたたち幼稚園ん時からの幼なじみなんだっけ?よく大学も一緒に登校出来るわねー」

「そう?とくになんとも思わないけど?」

そんな千咲の言葉に瑠花はやれやれ、と多少呆れ気味になる
いくら幼なじみと言っても男と女

高校までなら分かるけど大学になっても一緒とは瑠花にとっては珍しい光景だと思った

「ま、いいけどさ」

普通なら大人になるにつれて付き合いも程々になると思っているからだ

そんな千咲を見ていても瑠花はまったく気にしなくて、むしろ見ていて飽きないし一緒にいて楽しかったりする

「ほら、噂の彼がそこにいるわよ」

「噂って…」

まったく、と言いながら瑠花が指さした方向に創汰が立っていた

周りから「ねぇ、あの人カッコよくない?」や「何科の人かなー?」などちょっとした黄色い声がちらほら聞こえてくる

「創汰!」

「ん、あぁ。……あれ、あんた」

「どーも」

千咲に声を掛けられたあと隣に瑠花が居ることに気付く
瑠花は軽く挨拶する

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