眠り姫

そんな日々が続いたある日のこと

蓮「綾、ごめん。どうしてもの用事が入っちゃって奏と一緒に倉庫に行てくれる?」

綾「うん、大丈夫だよ」

そうして、私と蓮は倉庫に向かった。

下っ端君達が挨拶をしてくれる。

倉庫には結構来ていて、下っ端君達の名前も全員覚えた。

「おはよう、悠人君」

下っ端「おはようございます、綾さん」

蓮「じゃあ、俺は夕方には帰ってくるから」

そう言って奏君と私をリビングに残して出て行った。

気まづい雰囲気が漂う

それを破ったのは奏だった。

奏「・・・綾ちゃん僕の過去を聞いてくれる?」

突然のことで少し困惑したが。

綾「私でいいなら」

奏「僕は孤児院育ちなんだ。その時からずっと暴力を受けていた。そんな僕も荒れたよ。毎日繁華街で喧嘩してた。そんな時に蓮が俺を見つけてくれて、喧嘩は仲間の為にするものだって教えてくれて、俺たちの仲間にならないかって言ってくれたんだ」

綾「そうだったんだね。良かったじゃん!」

奏は驚いた顔をした。

奏「可哀想とか言わないの!?」

綾「そんなこと私なら言われたくないし」

奏「ふははは、綾ちゃん面白い」

綾「それに、蓮達に会えたんだから!」

奏「そうだね。綾ちゃんありがとう」

そう言って奏は私に抱きついてきた。

頭を撫でると

気持ち良さそうに擦り寄ってくる。

まるで

猫。

そのあと暫くソファーに座って

奏に膝枕してた。

「ガチャ」

ドアが開く。

蓮帰ってきたんだ。

待て、足音が多い。

みんなも来てくれたんだ。

紫苑「綾ちゃんやっほー」

龍「綾、やっほー」

律「綾ちゃん、こんにちは」

みんなと挨拶をしてから

みんなが奏のことを見る。

綾「奏、起きて!」

奏「なーにぃ?」

蓮が黒いオーラを漂わせてる。

蓮「綾から離れろ!」

尚も退こうとしない奏を龍が剥がす。

奏「いたいなぁー」

蓮は、急いで私の元へ来ると抱きついてくる。

すると、

紫苑が。

紫苑「奏、僕のキャラと被ってるぅ!」

奏「だって、俺の元々の性格はこれだもん」
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