最愛宣言~クールな社長はウブな秘書を愛しすぎている~
「お前が隣にいると安心する。帰りを待っていて欲しいと思う。笑っているのを見ると嬉しくなるし、もっと笑わせたいと思う」
重なっていく言葉に、胸の中が熱くなって、優しい気持ちでどんどん満たされていく。
「できるならこれから先も、そばにいてほしいと思う。……そういう感情を、好きって言っていいんなら」
また、目から涙が零れ落ちた。
でもさっきとは全く違う、とても温かい、優しい涙。
「里香。……お前が好きだ」
どっと感情が決壊して、次から次へと涙が溢れてくる。
ぼろっぼろに泣き崩れる私を見て、社長が困った顔をする。
「返事は?」
「わ、わたしも、おんなじ……」
ぐしゃぐしゃの顔で泣きながら、それでもきちんと答えなきゃと、必死の思いで笑顔を作る。
「社長が好きです」
そう言った瞬間の、社長の幸せそうな微笑みが、あまりにも眩しすぎて、涙が一気に引っ込んだ。
社長の手が、私の頬に伸びてくる。触れられる予感に、目を閉じようとした、その時。
プシューという音とともに、ぱっと辺りが明るくなった。
「つっめてっ」
社長の小さな悲鳴に目を開ける。
止まっていたはずの噴水から勢いよく水が噴き出して、社長の真上からシャワーのごとく降り注いでいた。