"あやまち"からはじめませんか?
中学の生徒会、役割を終えたらみんな離れていく。
今でも側にいてくれる友達なんていなかった。
「バカだよね。
本当に必要とされてるわけじゃないって……
分かってはいるのに、こうやって宇佐美くんをおとしいれてまで自分が生徒会長になろうとして」
本当は誰かを傷つけるためにやりたい事じゃなかった。
でも。
「怖かったの……」
無くなったらどうやって作ったらいいかも分からない。
どうやって生きていったらいいのかも。
こんなにも、もろいのに
平気なフリして見せないようにして、胸を張って強いフリをしていた。
「ごめん、なさい……っ」
そんな私が宇佐美くんに、とやかく言える資格はないんだ。
「確かに、
あなたが仕事出来なくなって居場所がなくなるようじゃ本当に必要とされているわけじゃないですね……」