"あやまち"からはじめませんか?


「会長……大丈夫ですか?」

「任せて」


私はその男たちが座るテーブルへと向かった。


「いらっしゃいませ、ご注文は何にいたしますか」

「おーメイドの姉ちゃん来たぜ」

「じゃあビール3つ」


げらげら笑いながら言う男たち。

明らかに成人してるとは思えない。


「お酒類は扱っておりません。ここは学校ですから」

「チッ、じゃあその分なんかサービスしてくれるよなぁ」


そう言ってひとりの男が私の腰に手を回す。


「やめてください!冷やかしに来たのならたくさんお客様待っているので出ていってください」

一瞬空気が沈黙になる。

「チッ」

男は舌打ちをした後、しぶしぶコーヒー3つ頼んだ。


キッチンにいってオーダーをする。

男たちはなにかをヒソヒソ話していたけれど、飲み物を注文した手前追い返すことも出来ない。










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