"あやまち"からはじめませんか?
「どこに行くの?きちんと拭くからまずは戻って」
「そんなことはどうでもいいんだよ」
男たちはニヤニヤ笑っている。
マズい。
そう思ってももう遅い。
彼らは私を人のいない非常階段の下に連れて行った。
「ちょっとやめて、放して!」
「俺らにご迷惑をかけた分、身体でサービスしてもらおうか」
ひとりの男が宇佐美くんがかけてくれたジャージを奪い取る。
「ヒュー、なかなかいい足してんじゃん」
そう言って私の足をするりと撫でた。
ぞわぞわと嫌な感覚が身体をはう。
気持ち悪い。
宇佐美くんに触れられた時とは全く違う感覚。
嫌だ……。
思いっきり抵抗しても他の男2人に取り押さえられてしまう。
「俺らに目付けられて残念だったな」
にやり、と目の前の男が私のアゴをもちあげると、顔を近づけてくる。
その恐怖に目をつぶった瞬間。