"あやまち"からはじめませんか?
聞くと買い物班にまわっていた1つ下の後輩須藤くんが言った。
「コイツ、状況聞いてなんで行かせたんだってめちゃくちゃ怒って
あわてて会長がいるとこをに向かったんですよ」
えっ……そう、だったんだ。
息を切らしていたのは分かったけど、知らなかった……。
「あの時は俺もあせってたんだよ
強く言い過ぎてごめんね
でもこういう時はすぐに先生を呼ぶこと」
宇佐美くんは後輩たちに優しくそう言った。
「先輩~良かったっす」
「俺嫌われたのかと……」
しくしくと泣く演技をする後輩たち。
普段怒らない彼が怒ったから1年生も驚いたんだろう。
正直、今回は宇佐美くんがいなかったらとんでもないことになっていたかもしれない。
「宇佐美くん、本当にありが……」
「つーか、会長。やっぱりメイド服いいっすね。上着無い方がいいっす。正直最高っす」
「えっ……」