"あやまち"からはじめませんか?



「……あの、さ一つだけ聞きたいことがあるの」

「なんですか?」


私は意を決して、彼に思っていたことをたずねた。


「嫌じゃなかったの?

私が宇佐美くんが誤解されるような写真をバラまこうとして

生徒会長にならせないために、おとしいれようとした時

こんなヤツだったんだって普通なら幻滅するでしょう?」


出来ればさけたい話題であった。


でもいつまでも逃げてはいられない。


すると宇佐美くんは優しい口調で言った。


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