"あやまち"からはじめませんか?
そんなことを思いながら、俺はすっと手をあげる。
彼女のしている仕事、生徒会の仕事に興味を持ったからだ。
『生徒会はどんな仕事をするんですか?』
彼女は俺の質問に真剣に答えてくれた。
『生徒会はね、みんなの笑顔を守る仕事です
大変なことだってあるけれど、みんなが安心して学校に来られるように
楽しい学校生活を送れるように努めます。
だから、もしあなたたちがこの学校に入ることになったら、しっかり私がサポートします』
ああ、ウソがない。
まっすぐな瞳。
俺は器用だ。
自分をよくするために、ウソをつき笑顔を張り付けた人はすぐに見破ることが出来る。
そしてそんな人を何人も見てきた。