"あやまち"からはじめませんか?
第14章:はじめてのお付き合い
『大丈夫、好きじゃないって思ったらすぐに別れますから。ね?』
宇佐美くんと仮だけど、付き合うことになってしまった……。
とはいえ何かが変わったわけではない。
すれ違ってもいつも通りに挨拶をするし、いつも通りの生徒会がはじまる。
「本当にごめんなさい」
私はこの日、生徒会のメンバーに今までのことを全て話して謝罪をした。
自分がしてしまった過ちと、最近の失態のこと。
赤沢くんの悪事についてはみんな把握していたようで、その場を宇佐美くんが収めることなった。
「なので、今日から結衣さんが復帰になります」
「また心を改めて頑張ります」
みんなの反応が怖かったけど、生徒会メンバーは受け入れてくれた。
「会長ってなんでも完璧に出来るって思ってたけど、そんな人間らしいところあったんだな」
「なんか逆に安心したつーか……」
「会長はいつも一生懸命みんなのために努力してくれてる。会長についていきたいって気持ちは変わらないよ」
たくさんの人に支えられてる。