"あやまち"からはじめませんか?
その気持ちに応えていかなくては。
「良かったですね、結衣さん」
これも宇佐美くんが側にいてくれたからだ。
とはいえ、私のしたことは簡単に許されることじゃない。
しっかりと向き合っていく。
もう二度と同じあやまちを繰り返さないように。
それから生徒会は解散になり、私と宇佐美くんはふたりきりになった。
急に緊張感に包まれる私。
付き合うって……どんなことするんだろう。
どんな風に変わるんだろう。なんて、そんなこと考えてしまっている。
「結衣さん」
「は、はい……!」
ビクっと反応し大きな声で返事をしてしまった私。
彼はくすりと笑うと「一緒に帰りませんか」と誘ってきた。
「う、うん」
一緒に帰るくらいならいつもと変わらない。
私と宇佐美くんは2人そろって学校を出た。