"あやまち"からはじめませんか?
どうしたら伝わるんだろう。
「いいですよ。
どうしてもって言うなら結衣さんの言うように仲良くしてあげます」
「えっ」
どうして突然?
宇佐美くんの言葉に疑問を感じていると、彼は冷たく笑った。
「その代わり今の俺のイライラを晴らして下さい」
「イライラを晴らすって……」
何をすればいいの?
そう聞こうとした時。
彼は私の手を強引に引くと、生徒会の隅に置かれたソファーに放り投げた。
「きゃ……」
どす、っと背中がクッションあたる。
「なに、す……」
すると宇佐美くんは私を押し倒すように、上からおおい被さってきた。
「俺のこと好きって言ってください」
「ちょ、宇佐美くん!?」
私が宇佐美くんに好きって言う……?
ちょっと待って、意味が分からない。
思考を整理しているうちに、彼は私の頬に手を伸ばす。
「わっ、ちょ、何するの……!?」
「結衣さんが好きって言ってくれるまで、今日はここから出しません」