世界で一番可哀想な男のお話
40人目
2人目、3人目…と言う具合にどんどん結婚をさせていった。
挙式は雑になっていくものの、
それを知る人間が王とニルしかいなかったので
どうこう言われる事が無かった。
が、40人目ぐらいからニルは
「挙式が雑になり過ぎだ。
それでは相手方に失礼だろう。
次からは今よりも派手にするように。」
と言いはじめた。
王はとても喜んだ。
これは彼にきちんと感情が芽生えてきた証拠だ。と。
そしてその頃には王は、
これは一人一人の女性から、
ある一つの感情をもらうのだと気づいていた。
挙式は雑になっていくものの、
それを知る人間が王とニルしかいなかったので
どうこう言われる事が無かった。
が、40人目ぐらいからニルは
「挙式が雑になり過ぎだ。
それでは相手方に失礼だろう。
次からは今よりも派手にするように。」
と言いはじめた。
王はとても喜んだ。
これは彼にきちんと感情が芽生えてきた証拠だ。と。
そしてその頃には王は、
これは一人一人の女性から、
ある一つの感情をもらうのだと気づいていた。