懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
笑いながらも悔しそうにしているラナの文句に、イワノフたちは三人揃って目を丸くした。
「カイザーさんが、変顔……?」とグリゴリーが戸惑えば、「見たいです!」と食い気味にオルガが歩調を速める。
イワノフはホッホと笑って、「無理じゃな。きっと姫様にしか見せてくれない顔じゃろう」と顎髭をしごいていた。
負けて悔しがるラナの頬を、カイザーは手の平で挟んで潰すと、「ひでーブス」と声を上げて笑っている。
「なんですって!?」
「勝ちたかったんだろ?面白顔になるように手伝ってやったのに、なに怒ってんだよ」
遠くで草を食んでいる山羊が、メェメェと平和に鳴いている。
仲良く喧嘩するふたりを、イワノフたちはニヤニヤしながら見守っていた。
「カイザーさんが、変顔……?」とグリゴリーが戸惑えば、「見たいです!」と食い気味にオルガが歩調を速める。
イワノフはホッホと笑って、「無理じゃな。きっと姫様にしか見せてくれない顔じゃろう」と顎髭をしごいていた。
負けて悔しがるラナの頬を、カイザーは手の平で挟んで潰すと、「ひでーブス」と声を上げて笑っている。
「なんですって!?」
「勝ちたかったんだろ?面白顔になるように手伝ってやったのに、なに怒ってんだよ」
遠くで草を食んでいる山羊が、メェメェと平和に鳴いている。
仲良く喧嘩するふたりを、イワノフたちはニヤニヤしながら見守っていた。