言葉にしてよ
「おはよー!」
「おはよ」
赤坂君と井ノ岡君が来て、私達も挨拶を返す。
「お前ら全員揃ったか?それでは出発!はぐれないようにな!」
やっすーが大きい声を上げ、皆が歩いていく。
「俺らも行くか」
赤坂君の声かけに私達のグループも歩き出した。
始めは皆で仲良く話していた。
「痛っ!」
急に優花が足を押え、うずくまる。
「大丈夫!?」
「足くじいたみたい、大丈夫だから」
優花は無理をして立とうとする。
「優花無理しなく「俺おぶるから乗って」
私の言葉を遮って井ノ岡君が優花の前にしゃがむ。
「え、でも、、」
「いいから!ほら!」
「ありがとう」
井ノ岡君が優花をおぶる。
「悪いけど2人先行ってて、俺保健の先生のとこ行くから」
私達は頷いた。
心配で優花を見ると照れているのか真っ赤だった。
ちょっと安心した。
「ごめんね、皆」
「いいよいいよ!ちゃんと足治してね!」
優花にそう言って私達は先に行った