言葉にしてよ



私は皆の元に戻る前に休憩室に入った。




さっきからズキズキ痛む足の靴下をめくる。




「っ、やっぱり」




思った通り私の足は腫れていた。




ポケットに入っていた湿布を使い、その後包帯で巻く。




「はぁー」




私は大きなため息をついた。




「遠山?」




私はその声に驚いてそっちに目を向ける



「え、あ、赤坂君なんでここにいるの?」



私はすぐに靴を履いた。



「俺は普通に休憩しにきただけ、お前さっき足に「私も休憩!偶然だ!戻ろっか」



私は無理矢理話を遮り、赤坂君より先に休憩室を出る。



その後聞かれるかと心配だったけど、何もなく時間は過ぎた。



「由梨楽しかったね!また月曜日!」





笑顔で頷いて優花に手を振って別れた。




心配だった遠足は無事に終わった。


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