言葉にしてよ
私は素直に赤坂君の肩にそっと手を置いた。
「遠足の時もそうだったよな。なんでそんな無理すんだよ。もっと人頼れよ」
「えと、ごめんなさい」
赤坂君って誰にでも優しいんだな。
「謝れなんて言ってねぇ。無理すんな、分かったな?」
「いや、でもたいした事な「返事は?分かったな?」
ないと言おうとしたら遮られた。
私は赤坂君の圧力に負け、頷いた。
「よし、良い子だ」
そして赤坂君は私を保健室まで運ぶ。