ここからまた一緒に見つけにいこう
私は学校に着くと、下駄箱で靴を履き替えた。

「おっはよー!!凛!」

元気よく私に話しかけてきたのは、親友の萌愛だった。

「おはよう!萌愛!」

そう言い、萌愛は私に泣きすがるように近寄ってきた。

「聞いてよ、凛ー!彼氏がさぁ!」

「はいはい、学食500円分で手をうとう!」

「え!?金取るの!?」

「嘘!冗談だよ!」

すると、私たちは大きな声で大爆笑した。

こんな冗談も本気で言えるのは萌愛ぐらいだ。
 
私だけこんなに幸せでいいのかな…。

私は、幸せな時間の後いつもそんなことを思ってしまう。

だって、それくらい私は君の事が好きだったのだから。



< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop