今日も君に会いたい
侑磨とだって取れたんだ。
たった1枚だったけど、一生大事にするって決めた。
修学旅行から帰ってきた日、あゆといつもの喫茶店にいた。
「はる、これからどうするの?」
「どうするって?」
「侑磨のこと。このまま何もしないで卒業していいの?」
そんなこと言われたって…
「侑磨は私のことなんとも思ってないの。私がなにかしたところで、どうにもならないよ」
そう、侑磨の視界に私は映ってない。
侑磨が好きな子は大体検討がついている。
可愛い子。
背が小さくて、面白い子で、可愛い顔をした侑磨の幼馴染。
身長が高くて、別に面白くもなくて、可愛くもない私なんか侑磨の眼中に無い。
「うちは、はる可愛いと思うよ。」
そう言っていつも慰めてくれるあゆ。
ほんとに大好きだよ。
「私のこと大好きかよ。」
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