今日も君に会いたい
そして次の日、学校に着いた途端にあゆに連れられていつもの階段へ向かった。
「どうだった?」
そう言うとあゆはスマホを出して私に見せた。
「これ聞けばわかるよ。」
って言うことは……
侑磨を悪くいう人の言葉なんて正直聞いたくない。
でも今は、これを聞くしかない。
私は再生ボタンを押した。
――今日遥華教室にいたよね?
はぁ、やっと話せる。
うちさ、侑磨にキスされたんだよねー。
マジでキモイ。無理、生理的に受け付けない。
なんであんなやつと付き合ってるんだろ。
まじでさっさと別れたいわぁ。―――
そこで再生が終わった。
「これ………」
「今日も確認してみたんだけど、やっぱり侑磨の彼女だった。」
最悪の気分だ。
どうして侑磨がこんなこと言われなきゃいけないんだ。
別れたいならさっさと別れればいいのに。
私の決心が、揺らいだ瞬間だった。
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