今日も君に会いたい
「だから、別れる。」
「なにそれ、私が理由で別れるなんて意味わかんないよ。」
混乱していたんだ、どう返事をすればいいのかわからないの。
だから、それだけ言って私は教室に戻った。
何日かして、侑磨が別れたことを柊人から聞いた。
それ以来私の柊人に対する態度も変わった。
柊人は毎日好き、愛してるって伝えてくれるけど
私は「うん、私も。」それだけ。
愛の言葉は言わなくなった。
抱き合っても、なにも感情はない。
ただ、早く終わって欲しい……。
そんな私の気持ちを感じてか、柊人もあまり私に愛の言葉を言わなくなっていった。
毎日していた電話もしなくなった。
卒業式前の休み期間にはほとんど会わなかった。
ギターも音楽もプリも。
全部私達から消えていった。
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