今日も君に会いたい
「あー、朝から疲れた。」
「何やらかしてきたの?」
そう話しかけてきたのは私の前の席に座る眞野安祐美。
「あ、あゆ。おはよ。」
「おはよ。で、何したの?」
「何もしてないよ!ただ、靴箱間違えただけで……」
あーあ、絶対笑われる。
「は?靴箱間違えたの?なにそれ傑作なんだけど!」
そう言って笑い転げるあゆ。
恥ずかしい思いしたんだから、そんなに笑うことないのに!
「んで、誰のと間違えたの。」
「知らない。多分私の後ろの人だけど。」
そう言って立ち上がったあゆは教卓に向かって歩き始めた。
「はるの靴箱の人、宮間侑磨だって。」
宮間侑磨ねぇ。
「まぁ、見たことない人だったし桜燐中の人でしょ。」
制服も違ったし。
あ、桜燐中は合併したもうひとつの学校のこと。
私の中学校は生徒数の減少で近くの中学校と合併した。
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