こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~
「婚約者って言いながら、自分以外の男の人を家に入れて私とふたりきりにして、最上さんは平気なんですか? そんな人を信じろと?」
小宮さんは秘書だ。仕事で来ているのは理解しているのに、そんなことをつい口走ってしまった。
「すみません、失礼なこと言って……」
自分の言ったことを後悔してすぐに謝罪する。それでも小宮さんはムッとすることなく、やんわりと言った。
「私は彼を裏切るようなことはしませんし、また彼も。最上は私が間違いを起こさない人間だと知っていますから」
最上さんと小宮さんは長年の付き合いで、それなりの絆で結ばれているのだろう。そんなふたりの信頼関係を、私はなんとなく羨ましく思うのだった。
小宮さんは秘書だ。仕事で来ているのは理解しているのに、そんなことをつい口走ってしまった。
「すみません、失礼なこと言って……」
自分の言ったことを後悔してすぐに謝罪する。それでも小宮さんはムッとすることなく、やんわりと言った。
「私は彼を裏切るようなことはしませんし、また彼も。最上は私が間違いを起こさない人間だと知っていますから」
最上さんと小宮さんは長年の付き合いで、それなりの絆で結ばれているのだろう。そんなふたりの信頼関係を、私はなんとなく羨ましく思うのだった。