こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~
すっかり味の薄くなってしまったチャイナブルーをひとくち飲んで気持ちを落ち着かせる。
「最上は、あなたがソニリアに入社してきたときからずっと見ていました。私は彼の秘書なので私も同じく。最上も酒井さんも毅然として心が強い、けど……」
小宮さんと視線が合う。数回瞬きをすると、彼は言った。
「ふたりとも強い振りをしている、第三者が出過ぎたことを言っているのはわかっています。酒井さん、あなたは最上を受け入れることができますか? きついことを言うようですが、私は彼が再びどん底に突き落とされて自分を見失っている姿をもう見たくないんですよ」
最終的に小宮さんが言いたいことはこのことだったのだ。もし、最上さんの気持ちに応える気がさらさらないのなら、最上さんにとって私は毒だ。彼はそれを懸念している。
「最上は、あなたがソニリアに入社してきたときからずっと見ていました。私は彼の秘書なので私も同じく。最上も酒井さんも毅然として心が強い、けど……」
小宮さんと視線が合う。数回瞬きをすると、彼は言った。
「ふたりとも強い振りをしている、第三者が出過ぎたことを言っているのはわかっています。酒井さん、あなたは最上を受け入れることができますか? きついことを言うようですが、私は彼が再びどん底に突き落とされて自分を見失っている姿をもう見たくないんですよ」
最終的に小宮さんが言いたいことはこのことだったのだ。もし、最上さんの気持ちに応える気がさらさらないのなら、最上さんにとって私は毒だ。彼はそれを懸念している。