こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~
今日もそつなく仕事を終え、まだ最上さんが帰らない部屋に電気をつける。
時計を見るともう二十二時。
最近の最上さんは、拍車がかかったように前よりもさらに毎日忙しくしている。帰宅しない日も増えた。そんな夜は、ちゃんと休めてるかな?少しは睡眠とれてるかな?とか彼を気遣うことばかり考える。「仕事、忙しいんですか?」とそれとなく尋ねても、「ああ」と素っ気ない返事が返ってくるだけで、あまり話してくれない。
やっと彼に対して好きと伝えられて、そして最上さんの気持ちも受け入れたというのに、なんだか距離を感じて虚しい。
もしかして、まだ本当の意味で繋がっていないのかも……。
そんな不安さえよぎる。
リビングで首元に巻きついているマフラーをほどき、コートを脱ぐと同時にバッグの中のスマホが鳴った。
時計を見るともう二十二時。
最近の最上さんは、拍車がかかったように前よりもさらに毎日忙しくしている。帰宅しない日も増えた。そんな夜は、ちゃんと休めてるかな?少しは睡眠とれてるかな?とか彼を気遣うことばかり考える。「仕事、忙しいんですか?」とそれとなく尋ねても、「ああ」と素っ気ない返事が返ってくるだけで、あまり話してくれない。
やっと彼に対して好きと伝えられて、そして最上さんの気持ちも受け入れたというのに、なんだか距離を感じて虚しい。
もしかして、まだ本当の意味で繋がっていないのかも……。
そんな不安さえよぎる。
リビングで首元に巻きついているマフラーをほどき、コートを脱ぐと同時にバッグの中のスマホが鳴った。