こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~
「あの、すみません。酒井さんのオフィスってここですか?」
いつも会社の受付にいる女性社員に声をかけられて「酒井は私ですけど」と答えると、コンビニ袋を手渡された。中を覗いてみると飲み物とおにぎり、そしてサンドイッチなどが入っていた。
「これは?」
「先ほどセンター長がいらして、酒井さんにって預かったんです。じゃ、失礼しますね」
センター長? もしかして、最上さんが?
私用で本社に入るのを遠慮したのか、時間がなかったのか、とにかく空腹でチョコレートだけで午後を乗り切れるかどうか……と思っていた時にそれはありがたい差し入れだった。昨日のことがあって私の手持ちを気遣ってくれたのだろう。
なんだかんだ言って優しいところあるんだな……後でお礼の電話しよう。
残り少ない昼休憩で、私はおにぎりにかぶりついた。
いつも会社の受付にいる女性社員に声をかけられて「酒井は私ですけど」と答えると、コンビニ袋を手渡された。中を覗いてみると飲み物とおにぎり、そしてサンドイッチなどが入っていた。
「これは?」
「先ほどセンター長がいらして、酒井さんにって預かったんです。じゃ、失礼しますね」
センター長? もしかして、最上さんが?
私用で本社に入るのを遠慮したのか、時間がなかったのか、とにかく空腹でチョコレートだけで午後を乗り切れるかどうか……と思っていた時にそれはありがたい差し入れだった。昨日のことがあって私の手持ちを気遣ってくれたのだろう。
なんだかんだ言って優しいところあるんだな……後でお礼の電話しよう。
残り少ない昼休憩で、私はおにぎりにかぶりついた。