真実(まこと)の愛

「あれ……麻琴ちゃん、そのピンキーリング、すっごくステキなんだけど、もしかしてプレゼント?」

美咲が、麻琴の右手の小指にあるフォークリングを目ざとく見つけた。

「あっ、あたしも思った!
ねぇ……もしかして、松波先生からとか?」

稍が鋭く切り込んでくる。

「この前、杉山くんのバーに二人で呑みに行ったときに、昇進祝い兼バースデイプレゼントってことでいただいたの」

麻琴は仕方なく肯いて「白状」した。

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