真実(まこと)の愛

だが、それも先日、いきなり終焉を迎えた。

いつものようにふらり、と麻琴の部屋を訪れた青山は、いつものように彼女の手料理を淡々と食したあと(麻琴のつくる料理は小料理屋を開けるほどの腕前だというのに)きっぱりと告げた。


『結婚する女がいるから、そいつのためにも、
おまえとの今までの不毛な関係はもうやめる』

< 13 / 296 >

この作品をシェア

pagetop