真実(まこと)の愛

そういえば、青山が自分の部屋に来るのはひさしぶりだということに、麻琴はようやく気がついた。

そして、もうしばらく彼に抱かれていなかった、ということも。

仕事が忙しいからだとばかり思っていたのだが、そうではなかったのだ。

しかし、こんなひどい扱いを受けているにもかかわらず、そのとき麻琴が思ったのは。


……この男がやっぱり好きだ。愛している。

< 14 / 296 >

この作品をシェア

pagetop