真実(まこと)の愛

「とりあえず、その線で進めていくことにしましょうよ……いいですよね?守永課長」

麻琴が守永を見る。

「もちろんだ……それじゃあ、おれは素材に使う環境にやさしい木材やプラ材のサンプル調達と、環境保護をしている団体の目星でもつけるかな」

守永がふっ、と笑った。
今までみたいな皮肉交じりのようなものではなく、どことなくホッとした笑みだった。

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