真実(まこと)の愛
麻琴は唖然とした。
「あ、あの……?」
……それって、公私混同じゃないの?
「だってね、社内メールまで着拒否されてるんだよ?今日、ストレスチェックのデータベースの件で、ややさんと打ち合わせしたときにそれを知らされたんだけど、ショックだったなぁ。
『松波先生、麻琴ちゃんとなにかあったんですかっ?』って、彼女もびっくりしてたよ」
社内メールは、情報システム部でチェックされているのだ。
忙しくてここのところ、稍とはランチを一緒できなかったから、この前のことはまだ話せていなかった。
……ややちゃんには、LINEで「事情」を説明しておくべきだったわ。
稍のことだ。
「松波先生、『オンナの敵』確定っ!
天誅のために着拒もブロックも当然よっ‼︎」
と叫んで、絶対に同調してくれたはず。