真実(まこと)の愛

「うん……今の君の言葉、しかと肝に銘じるよ」

松波はその灰緑色に輝く瞳に、ぐっ、と力を込めて断言した。

「僕の人生をかけて、絶対に、麻琴をしあわせにするからね」


……あ、あの? ちょっと、待って?
なんで淳が『捨て石になっ』てるの?
それに、こんなところで急に、松波先生に『僕の人生をかけ』られても……

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