真実(まこと)の愛
「ティールームの窓辺のテーブルで、麻琴がこの前とは違う男と密会していたんだ。
それも……今度もまた妻帯者のヤツと」
突然、どこから呼んできたのか、恭介の背後にどんよりとした暗闇が出現した。
「……しかも、その妻帯者とはすっごい楽しそうに笑いながらお茶してた」
「……はぁ?」
麻琴の口から呆れ果てた声が漏れた。
……『この前とは違う男と密会していた』なんて、人聞きの悪いっ!
『その妻帯者とはすっごい楽しそうに笑いながら』って、仕事の話をしてただけなのにっ⁉︎