真実(まこと)の愛

「守永さんにそこまで言っていただくなんて、買いかぶりだとは思いますが……」

「買いかぶりじゃないさ」

守永はにやっと笑った。

「だったら、ここまではしないよ」

「でも……とにかく突然のお話なので……少しお時間をいただけませんか?」

麻琴がおずおずと申し出ると、

「もちろんさ」

守永が快諾する。

「おれだって、まだ半年は本社にいるからな。
なるべく早く、とは言いたいが、納得のいく結論が出るまで考えるといいよ」

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