真実(まこと)の愛

「なんでだ?」

守永がきょとんとした顔になる。

「大阪支社時代から『麻琴』って呼んでいたじゃないか?」

紗英が「うわっ、二人はもしかして……」という顔になった。

「違うわよ、紗英ちゃん」

麻琴は忌々しげに言った。


……こうなったら、ぶちまけてやるわっ。

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