真実(まこと)の愛
守永は大阪支社時代に同僚だった麻琴の友人と結婚したが、その後東京転勤となり単身赴任することになった。
東京で独身時代のように一人暮らしをする彼は、上京した同郷の人たちが集まった同窓会で、高校時代の元カノと再会した。
そして、たちまちのうちに不倫関係に陥った。
その後、彼は妻と離婚して、その元カノと再婚する道を選んだ。
あの頃の、どんどん窶れて痩せ細っていく友人を、麻琴は今でも忘れられない。
麻琴も魚住への想いが打ち砕かれたときで、生活が荒れていた。
だけど、自分よりもずっとつらい想いをしている彼女を見ていて、このままではいけない、と思った麻琴はようやく立ち直ることができた。