10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
「はい、どうぞ。」

「ありがとうございます。」

二人で並んでコーヒーを飲む。

その間も私は彼について考えてしまっていた。

さっきの笑顔は何なの?

反則だよね。

朝イチであんなものみせられたら、今日冷たくできるわけないじゃん!

「昨日はゆっくり休めた?初日だし疲れたよね?」

「あ、はい。早く帰して頂いたので。」

「そう、それなら良かったね。」

私は沈黙がちょっと苦手。

上司だから話しかけるべきかと思っているうち、彼の方から言葉を発した。

「主任、忙しそうですよね。」

「…んー、主任だからね。」

「すみません、僕の指導まで。早く仕事できるように頑張りますから。」
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