10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
なんていい子なの!

「ありがと。頑張ってね。」

そこまで話したところで少しずつ皆がやってきたため、コーヒータイムは終わりを告げた。

「あ、これ僕が捨てておきます。」

「え、大丈夫だよ。」

「いえ、下っ端なんでこれくらい当たり前です!」

ああ、この人体育会系だったっけ。

「じゃ、遠慮なく。ありがと。」

その日も指導はスムーズに終わった。

そもそも、支店と業務自体は大して変わらない。

物の場所やスタッフ、担当支店が変わるくらいだ。

「伊藤君、覚えいいし、明日うちの担当に挨拶回り行かない?1日で回れると思うんだ。」

「もういいんですか?」

「うん。元々業務自体は支店もうちもいっしょだし、大体大丈夫だと思うし。」

「はあ。」
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