10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
彼のちょっと煮え切らない返事に、急ぎすぎたかと感じた私は慌ててフォローした。

「あ、もちろんまだまだ私はフォローするよ?
何でも急に一人って訳じゃないから安心してね?」

「そうですよね。それなら大丈夫だと思います。」

笑顔を見せた彼に一安心した。

彼の能力は高そうだ。

2日間しか見ていないが、間違いないだろう。

そして、私が二人きりの指導期間はさっさと終わらせたいと思っているのも事実だ。

私から見ると大丈夫そうだが、彼はまだ不安そうだ。

私の私情のみで指導をさっさと終わらせるわけにもいかない。

仕方ない。

非常に嫌だが、明日営業回りしながらランチでも一緒にして話をしてみるか…?

サシか…、私の理性は保たれるのかな。

それから彼の教育方針を考えよう。

うちの会社は小さいため、あまり人がいない。

支店からの移動だと本当に最低限だけ3日位教えて、後はフォローのみということもあるのだ。

だが彼は能力の割りに繊細なタイプなのだろうか?

現代っ子だしね。

明日話してみようということで、自分を納得させた私は彼を先に帰した。
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