10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
そんな可愛いことを真顔で言われたら、はいと言うしかなかった。

あと1週間、彼と二人きり…。

長いなあ。

にやけないよう、顔がタイプってバレないよう、気を張り続けるの面倒。

だけど、あと1週間間近であの顔を拝めるのかー。

そんなことを考えながら、午後もひたすら彼に説明し続けた。

頑張って仕事覚えてもらわなきゃ!

そして、あっという間に就業時刻の終わりになっていた。

「ああ、もうこんな時間。
伊藤君は今日は直帰でいいよ。
今日1日外回りで疲れただろうし。」

「主任はまだ仕事溜まってるんですか?」

「私は今日はそんなんでもないから、すぐ帰るよ。」

「そうですか。お疲れ様です。」

「お疲れ様。」
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